サンドマン その後
サンドマンで検索してくる人が多いので、日本語版制作にかかわった者として、少し書きたいと思います。
サンドマン日本語版は1998年から1999年にかけてサンドマン5冊、デス1冊が刊行されました。
6巻目も出す予定で翻訳も一通り終わっていたのですが、正直言ってセールスが芳しくなく中止となってしまいました。
アメリカでは根強い人気があり、10周年だなんだといろいろ出てます。
圧巻は10周年記念の豪華本
比較のために手前に日本語版をおいてみました。
サンドマン豪華本4冊、デス豪華本1冊です。
B4サイズで迫力があります。
サンドマンは90年代に出版されているのでカラーリングが多少古臭いこともあり、この豪華本ではかなり色が手直しされています。
この色の修正を是とするか非とするかは好みが分かれるところだと思います。
オリジナルは当時のアメコミに見られる原色っぽい派手な感じですが、
豪華版はマイルドになり幻想的な表現に磨きがかかっています。
シナリオライターのニール・ゲイマンは小説出版したり、他のアメコミに参加したりしていますが、
このサンドマン、デスのあたりが絶頂期だったのかなと思います。
サンドマンは想像を絶する幻想的な世界を見事に描きだし、アメコミにしては珍しくちゃんと終わりがあり、
非常に完成された作品だと思います。
夢の王、サンドマン、読者にいつまでも夢を見させてくれます。
サンドマンに飢えている人は、ニール・ゲイマンが手がけた
- バットマン:ザ・ラスト・エピソード (ShoPro Books)/ニール・ゲイマン(作)
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- が超お薦め。サンドマンファミリーこそ出てきませんが、このバットマンに描かれている世界はサンドマンの世界そのものだと思います。