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ジャッジ・ドレッド

アメコミをいろいろ紹介してきましたが、私が好きなアメコミをもう一つ紹介します。


ジャッジ・ドレッド


急増する犯罪に裁判が追いつかなくなり、ジャッジという者に裁判と判決を刑の執行をできる権限を与え、犯罪に対抗しようとするお話です。



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三権分立という近代国家の基本事項を捻じ曲げてジャッジというシステムを導入しなければいけないほど、犯罪がはびこる世界で主人公のジャッジ・ドレッドの暴走気味のジャッジに賭ける熱さは気持ちいい。

ジャッジも人間なので、他のジャッジで権力におぼれてしまう者、腐敗する長官との抗争といった面も描かれます。


ジャッジ・ドレッドはイギリスのコミックなのですが、アメリカに蔓延する「裁判なしで行動するヒーローの活動は、司法国家で是か?」という流れに唯一勝てるコミックだと思います(笑)。


まあ、だけど、その一方、ジャッジ・ドレッドにもいろんなキャラがいすぎて


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ジャッジ・アンダーソンという超常現象担当するPSIジャッジと死霊との戦いは、子供の漫画なんですよね。


よく、アメリカ人が日本にきて、日本人は電車の中でサラリーマンも学生も漫画を読んでいるがあれは何なんだ?と言うようですが、アメリカ人の感覚だとそうなるでしょうね。

アメコミは高度な物もあるけど、大半は子供の漫画。それはアメコミファンである私からしても否定しないです。

アメリカで大人がアメコミを電車の中で読んでいたら周りからは白い目で見られるでしょうね。


ただ、日本の漫画は良く出来ていると思います。大人が読むに値する物がいっぱいあると思います。

電車の中で読んでいても恥ずかしいことはないと思います。

寺山修司

寺山修司や岡本太郎は幅の広い人だと思う。


好きな作家には好きな作品があり、二度と読みたくないような作品ってあまりない。

だけど、寺山修司の書くものは好きだけど、彼が手がけた演劇の天井桟敷関係は一切見たくない。

岡本太郎の作品はずっと見ていたいものもあれば、これは遠ざけたいというものまである。


あるシンガーソングライターの人の歌は全曲似ているというのがある。

普通の人が作品を制作するに方向性が違うものを表現するというのはなかなか出来ないと思う。

年代によって作風がだんだん変化するということはあっても、同時期に幅広い作品を送り出すことが

できるのは天才だと思う。寺山修司と岡本太郎は大天才だと思います。


寺山修司は文章の組み立てがとても上手いと思う。

そして何より、彼の表現には暴力やギャンブル、性などあらゆるアングラな要素がありながら、

国籍や障害など立場の弱い人達への深い深い愛が注がれています。こんなに優しい人を他に見たことがない。


詩人でもある彼は言葉というのをとても大切にしていたと思います。

寺山修司は名言集を編んでますが、彼自身の言葉でも記憶に残るものが多いです。


『「人は見かけによるものだ」という印象哲学を信じる限り、人はしばしばその哲学によって裁かれることになるのである。』


『「自分を好きになる」ことが「世界を好きになる」ことです』


『勝つことは思想である』


『しかし、ムダがないというのは、何とムダなことだろう。』



たまに読み返したくなります。





最後の晩餐

倫理の課題として、「明日世界が終わるとしたら、何をする?」というのがあります。


ルターは「たとえ明日世界が滅亡しようとも、 私は今日リンゴの木を植えるだろう。」と言っています。


まあ、偉人は別にしても、我々凡人には高貴なふるまいより、後悔のないように好きな物を食べたいとか、好きな人と過ごしたいということになるでしょう。

今日は、話題をしぼり


最後の晩餐


最後の晩餐に何を食べたいだろう?今までいろいろ食べてきたけど、最後に食べたい物って・・・

一ヶ月前に言われればラーメン食べに行ったり、カレー食べに行ったり一通り巡るかもしれない。

だけど、今日「明日世界が終わる」と言われて選択できるものが一つしかないとすればどうだろう?



高校のときから今に至るまで、節々でこの問いを考えたことがあるけど、自分の答えはいつも一緒、揺るがない。


最後にコーラが飲みたい。


食べ物じゃなくて、飲み物ですが、コーラは甘くて、体に悪いという思いがあるので、普段は必ずカロリーが低いものとか、糖分が低いのを選びます。

最後に普通のコーラを気にせずに飲みたい。



「明日世界が終わるとしたら、何をする?」、仏教的には「一日一生」、一日を一生のように生き、毎日悔いの無い生活を送りなさいという教えがあるけど、コーラは最後の日しか飲まないな(笑)。


逆に言うとコーラに未練があるということか(笑)。

サンドマン その後

サンドマンで検索してくる人が多いので、日本語版制作にかかわった者として、少し書きたいと思います。


サンドマン日本語版は1998年から1999年にかけてサンドマン5冊、デス1冊が刊行されました。

6巻目も出す予定で翻訳も一通り終わっていたのですが、正直言ってセールスが芳しくなく中止となってしまいました。



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幻のサンドマン6巻 冒頭の場面の原稿



アメリカでは根強い人気があり、10周年だなんだといろいろ出てます。

圧巻は10周年記念の豪華本

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比較のために手前に日本語版をおいてみました。

サンドマン豪華本4冊、デス豪華本1冊です。

B4サイズで迫力があります。


サンドマンは90年代に出版されているのでカラーリングが多少古臭いこともあり、この豪華本ではかなり色が手直しされています。


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左が豪華版、右がオリジナル


この色の修正を是とするか非とするかは好みが分かれるところだと思います。

オリジナルは当時のアメコミに見られる原色っぽい派手な感じですが、

豪華版はマイルドになり幻想的な表現に磨きがかかっています。


シナリオライターのニール・ゲイマンは小説出版したり、他のアメコミに参加したりしていますが、

このサンドマン、デスのあたりが絶頂期だったのかなと思います。


サンドマンは想像を絶する幻想的な世界を見事に描きだし、アメコミにしては珍しくちゃんと終わりがあり、

非常に完成された作品だと思います。


夢の王、サンドマン、読者にいつまでも夢を見させてくれます。




サンドマンに飢えている人は、ニール・ゲイマンが手がけた

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が超お薦め。サンドマンファミリーこそ出てきませんが、このバットマンに描かれている世界はサンドマンの世界そのものだと思います。

好き?好き?大好き?

最近話題になったCM、「『遊ぼう』っていうと『遊ぼう』っていう。『ばか』っていうと『ばか』っていう。『もう遊ばない』っていうと『遊ばない』っていう。そうして、あとでさみしくなって、『ごめんね』っていうと『ごめんね』っていう。こだまでしょうか、いいえ、だれでも」を見て、


ふと、R.D.レインの「好き?好き?大好き?」を思い出しました。

イギリスの精神科医によって書かれた詩集のタイトルです。

詩集と言っても、およそ詩とはいえない不可思議な対話、または劇とも言える内容です。


好き? 好き? 大好き?―対話と詩のあそび/R.D.レイン
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彼女「好き?好き?大好き?」

彼「うん 好き 好き 大好き」

彼女「なによりもかによりも?」

彼「うん なによりもかによりも」

彼女「世界全体よりもっと?」

彼「うん 世界全体よりもっと」


と続いていきます。表題作の「好き?好き?大好き?」は本の最後に収録されている詩ですが、前のほうにもこんな感じの詩がたくさん入っています。


CMで話題になった金子みすずの詩は爽やかな感動を覚えますが、こちらの本の詩は精神科医の視点でとらえた男女や親子の痛いやりとりが主です。


執着質、嫉妬、幼稚症、狂気、妄想などなど


いずれも深く考えさせられます。


この本の最後に表題作「好き?好き?大好き?」がくるのは精神科医としての仕掛けのような気がします。詩の彼女の言葉が深く深く突き刺さります。これは現代の踏み絵なのかも。

アメコミ

アメコミが好きです。

アメコミが好きというより単純にヒーローが好きなのだと思う。
だから仮面ライダーもヒーローとして見ていると思う。

スーパーマン、バットマンは大好き。
そんな中でもサンドマンが一番好きです。

$Destiny's Blog-sandman

サンドマンは夢の国の王でドリームと呼ばれています。彼には7人の兄妹がいて、
彼らはエンドレス(終わりなき者)として神より古くから存在していると言われています。

兄妹の順番は上から
ディスティニー(運命)Destiny
デス(死)Death
ドリーム(夢)Dream
ディストラクション(破壊)Destruction
ディザイア(欲望)Desire
ディスペア(絶望)Despair
デリリウム(譫妄)Delirium 過去はディライト(歓喜)Delight
名前は全員頭文字Dです。

載せているイラストは左がドリーム、右がデス

そんなエンドレスと人間が繰り広げる悲喜交々の幻想的なお話です。


サンドマンは夢の世界で人間達に関わる。
悪人を懲らしめることもあれば、傷付き泣いている人に幸せな夢を見せることもある。
人間よりも人間らしい情熱と優しさ、夢の王としての威厳とプライド、そういった機微にしびれます。



私はブログをいろんなところに書き散らかしていて、今となってはほぼ放置状態。
そこらへんのブログにはエンドレスの名前を使って書いていたのですよ。
そう、そして、ここはエンドレスの長兄Destinyの名で書いているブログだったという訳。

サンドマンはあまりにも好きすぎて、日本語版の刊行に途中から参加させてもらいました。
アメリカではサンドマン根強く盛り上がっているのに、日本では花咲かずに残念。

メルヘン紙芝居 未来世紀アイマス

未来世紀 アイマス

感動した!ヒンギス

東レ パンパシフィックオープン準決勝でヒンギス対シャラポワが実現しました!


まさかこのカードが実現するとは思っていませんでした。


しかも圧勝!!!


ヒンギスも勝って泣きそうな感じでしたが、こちらも感動しました。


優勝戦はヒンギス惨敗でしたが、気が抜けてしまったのでしょう。


ありがとう!ヒンギス!


忘れられない試合でした!

ヒンギス復活!

ヒンギスが久しぶりにコートに復活しています。


中継を見ていると、ホント、ヒンギスってクレバーな選手だと感心します。


読みがピタリピタリと当たるというか、経験豊富というか、はたまたエスパーなのかというぐらい。


解説者によると、かつてヒンギスは「なぜか、相手の打つコース、位置が分かるの」と言ったらしいが、その通りの試合内容。


すばらしい!もうしばらくヒンギスは現役でいて欲しいものです。そしてシャラポワとやって勝って欲しい!!!